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笑顔の運命

あやれいむ死ネタ(?)。

実は初のシリアス(?)作品だったり。
最後のおまけが書きたくてこの作品を書いたのは内緒(ぁ
好評で内心ホッとしています。


ちなみにこの作品を書いている最中に前サイトを半放置状態にしてしまった事件があったのは内緒(殴
現在は立ち直っているので気にしないでください(ぇ
幻想郷は、普段と変わらない日を続けていた。


博麗神社にはいつものように誰かが来て、
博麗の巫女が最初はいつものように鬱々しい表情を見せ、
そして、後にはいつものように笑顔を見せていた。


だが、この日は違った。
いや、正確に言うならば「この日からは」だろうか。




博麗神社に風が吹く。
この風は、いつもの天狗が来る時の風だ。

霊夢は、外見では鬱々しく、だけど内面では嬉しそうな表情で振り向く。

そして、その両方ともに驚愕の表情を浮かべた。

なぜならば、あの天狗弱っているのだ。
そういえば、いつもの風も弱かったような気がする。


「…あ……や………?」
「れい…む……さん…?」
「文…?ちょっと!どうしたのよ!?文!?」


いつもの服には切り裂かれた跡があり、
文の真っ黒な羽も今は赤黒く染まっている。


どうして…?何があったの…?


霊夢がそんな思考を巡らせていると、


「文様!無理をしないでください!」


後ろから別の、今度は白狼天狗の椛がきた。


「椛…?」
「あ…霊夢さん…」
「ねぇ!椛!文はどうしたの!?なんでこんなことに…」
「それは…」


霊夢は椛から一部始終を聞いた。

要約すると、文は天狗内だけでなく幻想郷内でもかなりの力を持つ。
それは、上にとっては驚異にしかならなかった。
謀反なんて企まられたら天狗社会は文のものになってしまう。
もちろん文は自分の種族に誇りを持っていて、天狗社会を支配するなんてことは
ありえない。
しかし、上からしたら相手が相手なので裏があることも考えられた。
そこで、上は射命丸文、という存在を消そうと考えた。
椛も必死に反論したが、身分の低い白狼天狗の声なんて聞くはずもなく、
この計画は早朝、文が寝ている隙に実行された。

不意をつかれた文は、抵抗はするものの、数が数なだけあって勝てるはずが無か
った。
そして、今、必死に逃げて博麗神社に来た、というわけだ。


「私も必死に応戦したのですが…」
「なによ…なんで…!?文がそんなことするわけないじゃない!」
「しかし、それが組織というものです……出る杭は打たれる、ということでしょ
うか…」
「そんな……でもまだ永遠亭に行けば…」
「無理…です…よ…」
「「文(様)!?」」


霊夢の提案を文が遮る。
心なしか、風が弱くなっている。


「永遠亭には…竹林を…越えなければ…いけない…」
「文様!どうか喋らないでください!」
「そうよ!それに竹林ぐらいなんとかできるわ!」
「今から…行ったって…間に合いませんよ…」
「そんなのわからないじゃない!」
「自分の…死ぐらい…わかります…」
「そんな…」
「それに…最後ぐらいは…霊夢さんに…会いたかった…ですし…」
「え…」


文はそう言うと顔を霊夢に向ける。


「私は…幸せでした…霊夢さんという…存在に出会えて…」
「文…」
「それと霊夢さん…貴女には…迷惑ばかりかけて…すみませんでした……。
ですが…これで迷惑を…かけることは無いので…許してください…」
「そんな…何言ってるのよ…!これからも迷惑をかけなさいよ!それが文でしょ
!?」
「はは…否定はしない辺り…霊夢さんらしいです……」


段々と風が弱っていく。
霊夢は目に段々と涙を浮かべる。


「ほら…泣かないでください…」
「文ぁ…死なないでよ…」
「もう…そのお願いには…叶えられそうには…ありません…」
「あやぁ……」
「…霊夢さん…」


文は霊夢に向かって微笑み、


「今まで…、ありがとう…ございました……」




そして、風が止んだ。




「あや…?嘘でしょ…!ねぇ!返事してよ!いつものように笑ってよ!!ねぇ!
!!
あやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」









この日までは、霊夢はいつも笑顔を見せていた。



しかし、この日、
とある烏天狗がこの幻想郷から消えてしまってからは、



霊夢の笑顔は失ってしまった。





















「…という夢を見ましてですねぇ」
「ふ~ん……で?」
「もっと反応してくださいよ!私と貴女の悲劇的なストーリーですよ!?」
「は~今日もいい天気ねぇ…」
「無視!?」


ここは博麗神社。

ここではいつものように烏天狗が来て、
いつものように博麗の巫女が鬱々しながらも内心では喜び、
いつものように笑いあっている。


「それより文、お茶もう少しいる?」
「あ、いります~!とびっきりの愛を込めてくださいね!」
「そうね。とびっきりの青酸を入れてあげるわ」
「私殺される!?」
「嫌なら水銀にしてあげるけど?」
「そちらも遠慮します!ていうかなんで持ってるのですか!?」
「企業秘密よ」
「余計に怖いです!」
「安心しなさい。ちゃんと遺体は地底の灼熱地獄に放り投げてあげるわ」
「ひぃ!?」
「…冗談よ。安心しなさい、普通のお茶よ」
「…貴女が言うと冗談に聞こえません…」
「ふぅん…あんたに自殺願望があるなんて知らなかったわね」
「じょ、冗談です!ですからその針とスペカを閉まってください!」














幻想郷は、普段と変わらない日を続けていく。


今までも、そして、これからも。























おまけ

「ところでお嬢様はなにをしに昨日の夜に妖怪の山に行って、今、博麗神社にいるのですか?」
「…さっきの文の話」
「あぁ…あの夢ですか?」
「あれは…早朝、本当に起きる予定だった」
「…」
「だから、この私が運命を変えて夢にしたわけ。下剋上のほうも考え直させて疑いを晴らすようにしたわ。
この神社には…まぁ、成功したかの確認かしら?」
「そういうことですか…それにしても、お嬢様がそんなことをするなんて珍しいですね」
「あら、そうかしら?」
「はい。文は霊夢を取り合うライバルですし」
「ライバル以上に、友達よ。それに…」
「はい?」
「あの笑顔を失わせたくないでしょ?あの笑顔は文にしか作れない」
「…そういうことですか」
「ま、そのうち私でも作れるようにするけどね」
「ふふ…がんばってくださいね」
「さて、館に戻りましょ。昨日からもう疲れたわ」
「そうですね。ゆっくり休んでください」
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プロフィール

自由人サキ

Author:自由人サキ
東方では主にさなぬえ、あやれいむ、こいマリ、ナズマリ
テイルズではユリリタ
が中心な小説を書く自由人(自称)

このブログにある小説の無断転載などはやめてください。

当サイトはリンクフリーです。
が、「リンクしました!」と言ってくださったら暴風雨の中を自転車で暴走するぐらいに歓喜します。多分。
平気です。馬鹿は風邪ひかな(殴

では、ごゆっくりと~

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